技術・サポート情報

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電波吸収体

北川工業のノイズ吸収シート、電波吸収体は電磁波ノイズの吸収、抑制に優れた効果を発揮いたします。両面テープ付で貼り付け性、加工性にすぐれた製品です。近年のノイズ対策において重要な部品のひとつになっています。

電磁波抑制シート

ノイズ吸収シートとは

ノイズ吸収シートとは

柔軟性樹脂に磁性材料を配合したEMC対策製品です。近年CPU等の高速化に伴いノイズ周波数帯域が高周波に移行しており、従来のフェライトやフィルターでは信号波形までにも影響をあたえ、ノイズ対策が困難になっています。
ノイズ吸収シートはノイズ発生源付近に貼り付けることで、近傍のノイズを吸収、抑制する効果がありまた信号波形への影響が少なく高周波ノイズ対策に適しております。

最近では磁性体の特性を生かして、RFID機器におけるアンテナと周囲金属との干渉によるアンテナ効率の劣化問題で改善効果があり採用が増えています。

ノイズ吸収シートの使用方法

ノイズ吸収シートの使用方法

ノイズ源、近傍にノイズ吸収シートを貼り付けます。

例 : モバイル機器内のフレキシブル基板にノイズ吸収シートを貼り付け、不要輻射を抑制する。電子機器の筐体内部へノイズ吸収シートを貼り付け筐体内部の共振、反射を減衰させる。

RFID機器アンテナと金属板との間にノイズ吸収シートを貼り付けます。

例 : 電磁誘導式リーダーライターのループアンテナ、金属筐体間にノイズ吸収シートを貼り付け、金属板による渦電流損失をむかえアンテナの効率を改善する。

ノイズ吸収シートの効果

ノイズ吸収シートの効果

磁性体の持つ損失効果、またシート自体の回路定数が加わることで共振周波数をずらす効果によって、近傍界の不要輻射対策、意図しない電磁結合の抑制に有効で特に高周波でのノイズ対策に適しています。

吸収体との違い

ノイズ吸収シートが近傍界でのノイズ対策であるに対して、電波吸収体は遠方界での特定の周波数帯を著しく減衰させることを目的とした誘電体を用いた共振型 吸収体です。シートのもつ誘電性損失により効果的に特定の周波数を減衰させることが可能です。GHz帯でのご要望にお答えいたします。

北川工業では 近傍界から遠方界そして広帯域用途、狭帯域用途とあらゆるノイズ対策製品をご用意してお待ちしております。

ノイズ吸収シートの特徴

・柔軟性に優れます。
・多様な寸法形状に対応いたします。
・UL難燃取得製品あります。
・磁性フィラーはフェライト系と金属系の2種類を用意
・低周波(磁気対策)から高周波(76.5GHz)まで幅広いラインナップ
・高熱伝導機能を有した熱対策との複合品や柔軟性に特化した製品等独自性のある製品群

ノイズ吸収シートの用途

・製品内部での輻射ノイズ対策(フレキシブル基板、高速動作IC等)
・高密度実装時におけるクロストークの低減
・静電気対策
・筐体内部での共振、内部反射の低減
・RFIDアンテナの感度向上
・電源系から発生する磁界エネルギーの低減