技術・サポート情報
技術情報
グランディング対策(GND対策)対策手法
グランディング対策手法
従来までのグランディング対策は、グランドへの設置配線に導線を用いたり、基板を筐体に留めるための金属のスペーサーや板金を折り曲げたものをネジで留める事により導線の代替として使用する方法が行われてきました。
ところが、ネジを使用すると作業性が悪く、部品点数が増えるという問題点があります。
そこで当社はグランディング機能を持った機構部品FGシリーズを開発致しました。
多点グランドによるノイズ対策
直列グランド
直列グランドでは、右図のように回路1、回路2、回路3で発生するコモンモード電流I1,I2,I3が共通のグランドを通りFGに接続されているこの状態では各所の電流及び抵抗(共通インピーダンス)によってコモンモード電圧が発生し、各回路のグランド電位A,B,C,Dが一定とならず相互に影響し合ってしまいます。
一点グランド
一点グランドとすることで、共通インピーダンスがなくなり、各回路のグランド電位は、個々の回路のコモンモード電流とグランドインピーダンスのみで定まる。
多点グランド
回路の高周波化により、配線の持つインダクタンスが増大するため、インピーダンスが大きくなり、ノイズ設計として好ましくない。
一点グランドでも高周波では、グランドインピーダンスが大きくなり、グランド電位が高くなる。
多点グランドでは、共通インピーダンスの影響を小さくするため、高周波インピーダンスの低いFGなどへの太く・短い接続を多点で接続する必要がある。